CORDURA(コーデュラ)って何?特徴とブランド力の秘密とは?

    皆さん、CORDURA(コーデュラ)って聞いたことありますか?知らなくても、実はリュックサックなどのカバンのタグについてたりするかもしれません。

    さて、今回は「CORDURA(コーデュラ)」とはどんな素材なのかについて、紹介していきたいと思います。

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    CORDURA(コーデュラ)とは?

    CORDURA(コーデュラ)とは?

    引用:Brands – INVISTA

    「CORDURA(コーデュラ)」とは、アメリカのインビスタ社が製造販売をしている素材です。

    正式には「CORDURA® fabric」と表記します。

    コーデュラは1967年にブランド化して以降、50年以上の歴史のある生地です。アメリカのデュポン社が開発したナイロン66という商品をブランド化したことが始まりです。インビスタ社はこのデュポン社の繊維部門のみを買収し、今の会社まで大きくしてきました。

    CORDURAはナイロン66の糸だけではなく、ウールミックスしたものや、近年では高まるサステナビリティ思考から環境配慮型のポリエステルコーデュラまで多種多様に開発されています。

    CORDURA(コーデュラ) の特徴とは?

    コーデュラ生地は、ハイパフォーマンスを売りにした生地です。つまり高機能素材であるということになります。コーデュラの高機能素材の特徴についてひも解いてみました。

    高強度・丈夫

    非常に強度の高い糸を使用しているので、仕上がりの生地もとても丈夫に仕上がります。摩擦や引き裂き強度(生地の破れやすさ)が強く、バッグの使用にはとても最適です。さらには、過酷な環境かつ、摩擦などの外的ダメージが多いアウトドアスポーツ向けとしても、コーデュラは重宝されます。

    インビスタ社の糸のみを使用

    コーデュラは、インビスタ社が開発した糸のみを使用して作られます。そのため、品質管理が徹底され、常に高いパフォーマンスを発揮する生地を生産し続けることができるのです。コーデュラのシリーズの中でも、さまざまな糸のタイプが使われていますが、それら全ての品質管理をしているところは、さすがコーデュラと言わざる得ません。

    世界中で認定された生地パートナーで生産される

    このコーデュラの生地は、インビスタ社が認証した工場でしか生産することができないため、どこでも生産することができるわけではありません。インビスタ社自身が高い基準を満たす工場でのみ生産することを認めているので、限られたパートナーでしか生産することができません。インビスタ社は、このコーデュラの生地を生産するために、糸の管理はもちろん、その糸を使用して生産する工場まで管理する徹底ぶりです。常に機能性において、高い評価を得るコーデュラ生地に納得ができます。

    独自の試験に合格した生地のみ出荷

    糸・工場まで徹底管理した上で、さらに基準を満たしているかどうかの試験を行います。独自の試験と基準に合格した生地のみが、「CORDURA® fabric」として出荷することができます。ここまで極めて生産されるため、コーデュラのタグが付いているものは信頼して購入することができます。

    CORDURA(コーデュラ)のターゲットマーケット

    コーデュラの徹底した品質管理が分かったところで、このコーデュラはどのようなターゲットを目的に開発された商品なのでしょうか?

    主に、コーデュラ商品のメインのターゲットマーケットは4つあります。それは、「ミリタリー」「ワークウェア」「カジュアルスポーツ」「アウトドアスポーツ」です。

    ミリタリー

    この高いクオリティと品質管理は、大変評価され、アメリカの米軍ミリタリーウェアやシューズなどにも使用されています。軍人の仕事がいかに過酷なのかは、容易に想像できるかと思います。中には何日も野外で活動することもあり、簡単に服が破れたら命を落とすことにも繋がるでしょう。そんな命を預けるといっても過言ではない生地選びに、徹底管理された品質のコーデュラが使用されています。

    ワークウェア

    ワークウェアも、毎日着るものとして、耐久性は重要な要素です。破れないスーツや、ビジネスバッグなどにコーデュラの生地は供給されています。

    カジュアルスポーツ

    デイリーユースにも使用できるようなカジュアルスポーツ向けの生地にも、コーデュラの生地は使われています。キャップやニット生地、破れない靴下などに使用されたり、丈夫さと快適な着心地に特化した生地開発がされています。

    アウトドアスポーツ

    アウトドアスポーツには高い信用を得ているコーデュラの生地。炎天下や猛吹雪、山道などの様々な自然環境に備えて、アウトドアスポーツ向けの生地は、耐久性はとても重視される点です。様々な自然環境に対応できるように、撥水機能を持たせたりと耐久性に加えてプラスαの機能を持たせた生地開発がされています。

    CORDURA(コーデュラ)の種類とは?

    インビスタ社は、高い品質をキープしたままさまざまなチャレンジングな生地開発を続けてきています。コーデュラブランドのシリーズでも、これまで開発されたたくさんの種類があります。どのような種類があるか、一例を紹介したいと思います。

    CORDURA® ULTRALITE FABRIC

    「CORDURA® ULTRALITE FABRIC」は、その名の通り、軽量のコーデュラブランドです。

    高強度であるナイロン66を使用していて、主に20dから40dの高い耐久性を持った糸で作られます。目付は50gm2以下の軽量生地です。パラシュートや気球などから影響を受けて開発されたシリーズです。

    通常軽量になればなるほど、糸が細くなり、糸の強度や耐久性が下がってしまいます。しかし、コーデュラは細い糸でも高い耐久性と強度を持ち合わせることに成功しました。

    CORDURA® COMBAT WOOL™ FABRIC

    「CORDURA® COMBAT WOOL™ FABRIC」は、メリノウールとナイロン66を組み合わせた生地で、高い摩擦耐性とウールのクラシックな見た目を掛け合わせた生地です。通常のウールはフェルト化しやすく、毛羽が経ちやすかったり、ピリングや毛玉ができやすい傾向にあります。しかし、インビスタ社が開発した、このメリノウールとナイロン66の組み合わせにより、1万回の回転摩擦に耐える強さとウールの優しい風合いの両方を持ち合わせた生地に仕上げています。

    CORDURA® ECO FABRIC

    「CORDURA® ECO FABRIC」は、CORDURA® ブランドのファブリック性能と耐久性仕様を満たすように作られたリサイクル糸使用しています。通常リサイクル繊維になると、新しく作られるバージン繊維に比べて、不純物が混ざりやすくなり、強度は下がる傾向にあります。そのため、バージンと同じ規格で生地を作っても、強度が同じようにはいかないケースがあります。

    しかし、インビスタ社が作るリサイクル糸は、自社の高い性能とパフォーマンスを満たしており、準がん型の資源を使用しながらも、長く着続けることができる、最高のサステイナブル商品です。

    まとめ

    POINT

    CORDURA(コーデュラ)

    • アメリカのインビスタ社が製造販売をしている素材

    CORDURA(コーデュラ)の特徴

    • 高強度・丈夫
    • 耐久性が高い
    • インビスタ社の糸のみを使用
    • 世界中で認定された生地パートナーで生産される
    • 独自の試験に合格した生地のみ出荷

    CORDURA(コーデュラ)のターゲットマーケット

    • ミリタリー
    • ワークウェア
    • カジュアルスポーツ
    • アウトドアスポーツ

    CORDURAの徹底的な品質管理には、驚きではないでしょうか?もし、所持品でこの「CORDURA」のタグを見つけたら、耐久性の高さを実感するのではないでしょうか。長持ちさせたい、そんな製品作りにはコーデュラの生地はおすすめです。

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