コロナとオリンピック、そして暑さに振り回されている七月です。
春から初夏の市場の行方を追っている間に猛暑に見舞われ,我慢することが生活意識の中であたりまえになってきました。
この夏の店頭は例年に比べ躍動感や祭りの気分、華やかなリゾート感覚よりも日々の生活に根付いた心地よいナチュラルなもの、手の届く大胆さなどが主流でした。優雅なブラウス、たっぷりの分量感がありながらストンと落ちるロングシルエット、シンプルだけどポイントを押さえたワンピースなどなど。メッシュやオーガンジなど透ける素材を重ねたダブルクロス、柄の繋ぎ合わせなどの他に、ぼかしたり滲んだりした柄やガーゼなどの緩い平織素材が目立ちました。いずれもナチュラル感があり柔らかいけれど型崩れしないシルエットが保たれ、先染めやプリントで華やかさが感じられ一日着ていても飽きないなどの親しみやすさがあります。綿や麻中心でブラウスや羽織もの、ワンピースに多く見られました。