今冬は陽の光の温かさを感じながらも、曇りや風の強さで寒さが身にしみる日も多くありました。折からのエネルギー節約で寒さを防ぐためにアウターウエアへの関心が高まったように思います。
ボアやフリースのブルゾンやジャケット
コートの概況は前回にお伝えしましたが、今シーズンの特徴はクラシック志向の影響でベーシックなウールのコートが見直され、厳しい寒さの折はダウンが圧倒的に強みを発揮すると同時に陽射しがある時やそれほど低い気温ではない日によく見られたのがボアやフリースのブルゾンやジャケットです。秋からニットやカーディガン感覚で若い人たちを中心に着られましたが、あっという間に50代60代にまで浸透しました。これにはユニクロが提唱したフリースジャケットやパーカー(4990円)の影響があるかもしれません。男性や子供達からも支持され街でよく見かけるようになりました。
フリースやボアの多様な広がり
90年代のフェイクファーの台頭から20年余りが過ぎ、今はフェイクではなくケミカルファーとして新しいジャンルを作っていますが、その中でもフリースやボアは22年に様々な広がりを見せました。軽くて温かく肌触りも良く日常のアウターウエアとして最適といえます。同時にデザインに楽しさやアイディアを盛り込んだものも見られルのが人気の所以でしょう。
2023年もアイテムやデザインのバリエーションと共に幅広い分野での展開に期待がかかっています。