2022S/S Premium Textile Japan 展示会レポート 

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    2022S/S Premium Textile Japan展 2021・5月25,26日 於 東京国際フォーラム

    素材を扱う機や、問屋、コンバータ商社の商品が一同に揃い、アパレルメーカーや小売店のオリジナル商品作りに対応する国内では最大級の展示会であるPTJ展が開催されました。

    この一年の業界の様々な変化に対応し今後を見据えた工夫が多々見られます。

    展示会はリアルとオンラインを同時に開催し、出展社の素材提案は「JFW・テキスタイルオンライン・サロン(JTO)」のデジタル上で検索と情報収集ができ、何時でもどこでも欲しい時に欲しい素材情報を取り出しテキスタイルビジネスに活用できるようになっています。

     人の流れは適度にコントロールされていて集客はブースによってまちまちですが、自信作を絞り込みプレゼンテーションには熱のこもった対応がなされているところが多く見られました。

     INDEXではテーマでくくられた内容に沿ってそれぞれの得意とするものが並べられ、見応えのあるものになっています。

                            

     テーマは四つ。 全体を一貫してサスティナブルをプロジェクトテーマとし「原料分類」「製造工程」「企業認証」に分けてテキスタイルの啓発と促進を目指しています。

    センス オブ ワンダー  Sense of Wonder

     自然の恵みや美しさをすべて包み込むパワーと人の手が生み出すアートフルな空間を日常の中に共有していく。

     自然の風景、くつろぎや癒し、心地よさを感じさせるグリーン味を中心にソフトでデリケートな色12色。

    • 淡いグリーン味、紫味など癒される心地よい色。
    • シャツ地はナチュラル感のある身近な素材からパリパリ感のあるものまで。
    • 「軽い」と「透ける」が豊かな日常を感じさせる。
    • “普通”のもの、”日常性“が際立つ。
    • デニムやサッカー、厚く手持ち感のあるもの。

    メロディック・バラード  Melodic Ballad

     音色を感じさせる満たされた世界。

    全体に肌色のような優しさのある色12色。

    • ニットレース、カラミ、アキハ
    • デニムとツィード
    • 金属質を感じさせる
    • 硬さと柔らかさが同居
    • レースの上にモチーフを置いたもの、リボン織り
    • ジャージーの上に布のアップリケ
    • 塩縮で立体感を出したもの
    • パリパリ感

    ミクロ・メディア  Micro Media

     アナログとテクノロジーの共存と四次元の世界を思わせる。

     ミクロの世界を覗くような錯覚とファンタジー。

     力強さがありながら落ち着きも感じさせる。

     美しく色味があり自由で活気のある中間色のマルチカラー12色。

    • 表面が凸凹したもの、つるんとしたもの
    • デニム   レース
    • オーバー刺繍
    • 固い手触り
    • ニット  小サッカー  ツィード

    フリーズ・コスモ  Frozen Cosmos

     見えるようで見えない。形があるようでない。複雑だけど美しい世界。自然現象と化学現象の融合。想像力。クールファンタジーの世界。

     クリスタルでクリアなパステル12色。クリーンなハーフトーンとメタリックカラー。

    • 氷のような冷たさ    ブルーの世界  水
    • 大きなサッカー  チェックやエンボスを加える。
    • カラミ
    • オーバーダイ  レース
    • 化合繊
    • 厚地のもの

    気になったブース

    明林繊維(株)  福井県福井市

    ビジュアルプレゼンテーションでのアッピールが少々乏しいようにも感じられるが、手に取ると不思議な手触りとオチ感に驚く。サスティナブルとリラックスが今回のテーマであることからコスチュームサンプルはワンピースとトップ&ボトム、パジャマを提案。

    今シーズンはビスコースとインドのオーガニックコットンにPu を加えた無地中心の展開がイチオシとのこと。

    化合繊と天然繊維の融合が近未来的な魅力を作り出している。

    セリーヌやエルメス、グッチ、ルイビトンなどのラグジュアリーブランドとの取引があることもうなずける。生反を在庫し価格が三桁のものにも力を入れているのが嬉しい。

    柴屋(株)  大阪市

    綿、麻とその複合を中心にカジュアルウエア、デイリーウエア、スポーツウエアに対応している歴史のあるファクトリー。

    ナチュラルな風合い、ワッシャー加工にこだわり幅広いシャツ地のバリエーションを持つ。チノやダンガリー風、ストライプなどカジュアルから本格的スポーツまで客層も広い。

    宇仁繊維(株) 大阪市

    ポリエステでプリントの豊富なコレクションで定評のある宇仁繊維ではあるが、時流に合わせた天然繊維や複合素材、ニットにも力の入った展開が見られる。

    今シーズンはオーガニックコットンの丸編み素材、段ボールニットの幅広いシーズン対応とスポーツから ユニフォームまでのニット素材(ジャージー)に力を入れた。綿や麻の需要が多くサッカー調、シボのあるもの、軽い、速乾性のあるものなどが人気。

           

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