3月17,18日に東京澁谷ベルサール渋谷ガーデン1Fホールにて桐生産地の展示会が行われました。参加26社内4社は和装部門です。
デジタルでの展示会が増えている中、今回もリアル展で開催されました。もちろんHPを見たりカタログの対応にはデジタルやオンラインを駆使していますが、お客様の来場と直接手に触れやり取りをすることが大切と考え、従来の展示会の形をとったとのことです。個性のあるジャカード織り、レース、ニードルパンチなど伝統を守りながらも得意とする技に更に磨きをかけ新素材を提案しました。
桐生は世界のハイブランドとの取引も多い産地として知られています。10年、20年前のアーカイブに新しい技術を加えたり、見た目の楽しさ、リサイクルやエコを追求し、それぞれのサスティナブルを考えた素材は実際に触れることによってさらに魅力を発揮し、リアル展の良さを実感させてくれました。
総合テーマは「EMPATHY・共感」
幾つかの素材をご紹介します。
加栄レース株式会社
昨年12月に完成した動きのある光りを感じさせるニット。厚くて太い扁平なラメ糸をまっすぐに編むことで揺れる光りを見せる特殊な編み物。 防燃効果がある。
Tex.Box
ニードルパンチの歴史と実績を持つ第一人者。
最新作は3種の針を使い白のレースに黒の糸でニードルパンチ。
ファンシーなジャカードを得意とし、ルイヴィトンをはじめ欧米のラグジュアリーブランドとの取引を持つ。今シーズンは柄の異なるチェックでジャカードの本領を発揮。
株式会社ミタショー
須裁株式会社
天然繊維を中心に表面効果が際立つジャカード。
桜井商店
レース、ニードルパンチなどの材料となる素材、資材を備え価格問題にも対応できるファクトリー。プレタポルテやクチュールのメゾンとの取引も行っている。
小林当株式会社
10年前の実績をもとに大切なアーカイブに新しい技術を取り入れ再現。
株式会社アルファテックス
シルク専門。難しいとされるフィラメントの起毛を研究してマフラーを作った。
津久弘織物工場
柄に特徴のあるジャカードが人気。
下島株式会社
ドビー織機による縞、ボーダー、変化ストライプが特徴。
(有)トシテックス
色や柄の布を細く切って編む技術で定評がある。
イヅハラ産業株式会社
ジャカード織りをそのままワンピースにというほぼ製品に近くまで作り上げるイヅハラ織は桐生の代表素材の一つ。
公益財団法人 桐生地域地場産業振興センター http://www.kiryujibasan.or.jp/