コロナ禍でも成長しているアパレル分野―デイリーユース編

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2019年からコロナウィルスが流行して以来、アパレル業界にも大変大きな影響がありました。

外出制限やリモートワークなどにより、人に会う機会が減ることでアパレル全体の売上自体は下降傾向にあります。しかし、衣類は生活には欠かせない必須アイテムです。全く需要がなくなることは、ありません。

また、アパレル業界の中にも、コロナ禍にも関わらず、業績を伸ばしている分野もたくさんあります。どのような商品に人気があるのか調査しました。

目次

コロナ禍でも成長しているアパレル分野とは?


ルームウェア

家にいることが増えたことから、家で快適に過ごすことができるルームウェアを買い足す人が増えました。パジャマを含めた部屋着の需要が上がったのです。

働き方改革により、リモートワークが推進され、自宅で働く人が増えました。MMD研究所でのリモートワークの服装調査データによると、リモート会議などでは、「見えている部分のみの服装を整える」と回答した人が、男女ともに半数いることが分かります。ボトムスは楽な部屋着のまま働く人が多いことが分かり、需要がアップしたことも納得です。

引用:リモートワークでの身だしなみの意識調査 (mmdlabo.jp)

ルームウェアのポイントとなり生地は、下記のような例が挙げられます。

  • 肌触りのいい生地
  • 柔らかい
  • ストレッチ性
  • 保温性
  • クールタッチ


部屋着で重要なポイントの一つは、「肌触り」でしょう。チクチクするような生地は疎まれ、なめらかな肌触りの生地が好まれて選ばれています。女性には摩擦の少ないシルクタッチな生地も人気があります。窮屈さなく、快適に過ごせるストレッチ性の高い生地も、ルームウェアに欠かせない要素でしょう。外ではきっちりした固めの服や制服を着られている方は、よりリラックスできる生地を好まれるかもしれません。

さらに、最近では「保温性」「クールタッチ」などの機能性ルームウェアも人気があります。長時間着ているからこそ、冬は体温を閉じ込める保温生地、夏は熱を逃がす素材や接触冷感素材が選ばれています。

サステイナブルファッション

サステイナブルファッションは、コロナウィルスが広がる前から注目を浴びていたファッションジャンルです。コロナウィルスの影響から、個人の健康意識が向上しました。人体への悪影響を減らすために、サステイナブルへの関心も同時に高まっています。有名人やSNSで活躍するファッションインフルエンサーたちのおかげもあり、WITH コロナの状況下でもサステイナブルファッションはますます注目が高まっています。

サステイナブルファッションで採用される生地の一例は下記の通りです。

  • オーガニック生地
  • 環境や人体にやさしい素材
  • 危険薬品規制生地
  • 持続的・循環的素材
  • 環境にやさしい生地
  • 労働環境保護素材

衣類は直接肌に触れるため、できるだけ人体に悪影響を与える物質が含まれているものは、避けたいものです。サステイナブルファッションでは、オーガニック製品や環境にやさしい生地が取り入れられています。健康意識があがったからこそ、より一層服の素材にもこだわる人が増えたようです。

サステイナブルファッションの一環として、危険な物質を素材や製造工程で使用しないためにも、さまざまな規制薬品制度などが設けられています。有名なものとして、「RSL(Restricted Substance List/ 規制物質リスト)」があります。RSLでは、アパレル・フットウェア製品に関連する化学物質の危険度・制限値・検査方法が記載されています。これにより、危険物質が基準値内に管理され、安心して身に着けることができます。

サステイナブルファッションには、人体の直接影響以外にも、環境配慮素材や生産者を守るための取り組みも服を買う際の着眼点として見ている方もいます。

アウトドアアクティビティ

アウトドア業界も、コロナ禍に負けず人気の高い業界です。アウトドアクティビティは、野外で活動することの総称であり、一般的には自然や山の中での活動を指すことが多いです。キャンプやハイキングや登山などが代表的な例として挙げられます。特に、密を避けられるキャンプは人気が上昇していますね。キャンプ関連のおしゃれな服やグッズもたくさん出てきています。

自然と一体となる爽快感や、刻々と変化する気象条件を知識・経験と体力で上手に利用していく楽しさを魅力とする活動やスポーツとして、運動不足解消や、ストレス発散の助けとなるとあって、注目されています。普段外に出ることを制限されている分、自然の中の開放的な環境を望む人が増えてきています。

そんなアウトドアアクティビティのキーポイントとなる生地は、下記のような特徴が挙げられます。

  • UV紫外線対策
  • 吸水速乾
  • 撥水・防水
  • 耐摩耗
  • 堅牢度がいい生地
  • 防風
  • 通気性
  • 軽量
  • 引裂の強い生地
  • 保温性


アウトドアアクティビティは、自然の厳しい環境下で行われるため、移り変わりの激しい自然界の天候に対応できる生地を採用されます。アウトドア向けの服は、厳しい環境がゆえに、最悪の場合、命にもかかわる可能性があるため、比較的に物性や耐久性などは最高クラスの高い水準地に設定されています。そのため、生地は非常に重要な役割を担っています。

汗をかいた後に体が冷えないように、「吸湿速乾生地」を使用したり、山の中で活動する場合は、山の頂上付近は、地上より温度が低く、気温差にも対応しなくてはいけません。適度な通気性でムレにくく、かつ「保温性のある生地」が好まれます。

また、自然の木々や鋭い岩などに囲まれる際に、服が引っかかっても破れることのない頑丈な生地が使用されます。

アウトドアアクティビティには、とにかく「気温・天候適応性」「丈夫さ」が最大の特徴です。

ECサイトファッション

緊急事態宣言などから、WITHコロナでは店舗クローズなどで服を買いに行くことができない状況もあります。しかし、いくら家にいても衣類は必要です。このような環境の中で、成長するアパレル企業は、ECサイトの活用をしています。実際に、2020年度の国内でのアパレル売上上位の企業は、Eコマースの活用をしています。アパレル業界が大変な時でも、成長できた企業はこれらのEコマースやSNSなどのネットワークをうまく利用しています。

オンライン上で服を買う際に心配になるのは、実際にサイズを直接見て確認することができないことかと思います。現在では、さまざまな企業が、この対策に取り組み、あらかじめ自分のサイズを登録して合うサイズを紹介してくれるサービスや、購入前に試着することができるサービスなどの工夫がされています。オンラインショップの利用は、WITHコロナ時代だけではなく、AFETRコロナでも成長し続けるでしょう。

まとめ

POINT

コロナ禍でも成長しているアパレル分野:

  • ルームウェア
  • サステイナブルファッション
  • アウトドアアクティビティ
  • ECサイトファッション

コロナウィルスの影響により、アパレル業界の購買傾向は大きく変わったでしょう。家にいる時間が増えたことで、ルームウェアが不足したりと、移り変わりの激しいファッション業界でも変異的な流行の変わりようともいえるのではないでしょうか。AFTERコロナでも、コロナ以前よりも、リモートワークが進むと考えられています。このような社会の改革が、ファッションにどのような影響を与えるのか今後も注目です。

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