遮光生地とは?種類や用途とは?

カーテンなどでよく聞く「遮光生地」ですが、遮光生地とはどのような生地なのでしょうか?

今回は、「遮光性生地」の種類や用途などについて、フォーカスしたいと思います。

目次

「遮光」とは?

「遮光」とは?

「遮光」とは、その名の通り光を遮ることを指します。太陽の光には「可視光線」と「紫外線」と「赤外線」の3種類が含まれています。「可視光線」は“光の眩しさ”、「紫外線」は“日焼けや人体への影響”、「赤外線」は“太陽の暑さ”にそれぞれ関連しています。遮光とは、太陽光から出る「可視光線(光の眩しさ)」を防ぐことを表します。遮光カーテンを想像してもらうと、イメージが浮かびやすいと思いますが、遮光加工がされたカーテンと遮光カーテンでは、光の遮断率が大きく変わることが分かると思います。

可視光線(Visible Light)とは?

可視光線とは、人間が目に見える電磁波の波長です。紫外線や赤外線は、人の目では見えないので、不可視光線に含まれます。

可視光線は、波長が380ナノメートルから780ナノメートルまでのもの光を指します。紫の波長が一番短い380~450ナノメートルで、一番長いと言われている波長は、625~780ナノメートルの赤色となっています。太陽光以外にも照明などから発する光線です。

引用:可視光線 – Wikipedia

遮光生地と種類とは?

遮光生地は、光を遮断する機能のある生地です。

遮光コーティング加工

生地にコーティング加工をすることで、遮光性を上げることができます。コーティングを塗布することで、遮光性だけに限らず、防水性などの機能も期待できるので、雨などでも水を通しにくい生地に仕上がります。

遮光ラミネート加工

遮光性のあるフィルムを生地に貼り合わせることで、高い遮光率をもたらします。フィルムの厚みや原料にも左右されますが、コーティング加工より柔らかい仕上がりになる傾向があります。高い遮光性を持たせるために、コーティング層が厚くなると、硬い風合いに仕上がることもあります。ラミネート加工の方が比較的に風合いはよく、また均一なフィルムを貼ることで、遮光性のムラはできにくくなります。

フィルムの素材としては、ポリウレタンなどが一般的に使用されています。

遮光の基準とは?

カーテンなどに、「遮光1級」などと遮光性能を表すランク付けを見たことないでしょうか?一般社団法人日本インテリア協会(NIF)が定めるカーテンの遮光性能基準によると、1~3級で遮光性の評価基準が設けられています。

カーテンの遮光性の試験は、「JIS L 1055」によって生地の試験測定が行われています。試験の内容は、つや消し黒色塗料が塗布された試験箱の内部に照度計を設置します。試験箱の上部に直径100mmの穴が開いてあり、その上に試験片(対象生地)を載せてハロゲン電球で決められた照度の光を当てます。その照度計の数値によって1~3級で評価します。

遮光性能の1~3級の基準は下記の通りです。

1級:遮光率99.99%以上

1級の遮光率は、99.99%以上が値します。これは、「人の顔の表情が識別できないレベル」の遮光性と言われています。

NIF法5段階評価

NIFではさらに、1級の中でも5段階に分類し、より明確な生地の評価と分類をすることができるようになりました。この5段階評価は、「NIF法:特許 第5437308号」で定められています。消費者の中には、光に敏感な方もいるので、この5段階評価を取り入れることで、高い遮光パフォーマンスを求める消費者のニーズを満たす生地を判断することができるようになりました。

「NIF法:特許 第5437308号」の5段階評価法は下記の通りです。

 ●遮光一級(A++):生地からはほとんど光を感じない。

 ●遮光一級(A+):生地からわずかに光を感じる。

 ●遮光一級(A):生地から光を感じるが、生地の織り組織や色は分からない。

 ●遮光一級(B):生地から光を感じ、生地の織り組織や色も分かる。

 ●遮光一級(C):生地全体は薄明るく見えるが、人の表情が識別できない暗さ。

NIF法の試験は、暗室内の電照パネル上に試験片(生地)をかざして、光の透過や光漏れがないかを目視判定にて、識別されます。

1級自体が人の表情を識別できないレベルですが、イコール光を感じないとはなりません。この評価基準のおかげで、より明確な生地の評価ができるようになりました。

2級:遮光率99.80%~99.99%

2級の遮光率は、99.80%~99.99%の間に該当する生地が値します。2級レベルでは、「人の顔あるいは表情が分かるレベル」です。

3級:遮光率99.40%~99.80%

3級の遮光率は、99.40%~99.80%の間に該当する生地が値します。3級レベルでは、「人の表情は分かるが事務作業には暗いレベル」と言われています。

遮光性生地の用途

カーテン

遮光性といえば、まず思いつくのがカーテンかと思います。遮光性のカーテンを使えば、一目瞭然でその違いが分かるでしょう。寝室に遮光性のカーテンを使用することで、睡眠の質の向上にも役立ちます。また、リビングなどでも遮光性の生地を使用することで、革製品のソファなどのインテリアにも太陽光からのダメージを軽減してくれます。

日傘

遮光性の生地は、紫外線カットなども同時に期待できる生地も多く、日傘にも使用されます。太陽光の眩しさを防ぐだけではなく、肌への負担も減らしてくれます。

テント

最近のキャンプブームで、ソロキャンプや家族で楽しむ方も増えてきたのではないでしょうか?キャンプのテントは野外で使用されるので、炎天下ではかなり蒸し暑く、夏では熱中症も心配になります。遮光生地をテントに使用することで、太陽からの光を抑え、テント内の熱が上昇することを和らげてくれます。日光の眩しさだけでなく、炎天下でも快適に過ごすことができるので、長時間テントで過ごす場合には、遮光性は重要な要素です。

まとめ

POINT

「遮光」

  • 光(可視光線)を遮ること
  • 太陽光の可視光線を防ぐ

遮光生地と種類

  • 遮光コーティング加工
  • 遮光ラミネート加工

遮光の基準

  • 1級:遮光率99.99%以上
  • 2級:遮光率99.80%~99.99%
  • 3級:遮光率99.40%~99.80%

NIF法による1級の5段階評価

  • 遮光一級(A++):生地からはほとんど光を感じない。
  • 遮光一級(A+):生地からわずかに光を感じる。
  • 遮光一級(A):生地から光を感じるが、生地の織り組織や色は分からない。
  • 遮光一級(B):生地から光を感じ、生地の織り組織や色も分かる。
  • 遮光一級(C):生地全体は薄明るく見えるが、人の表情が識別できない暗さ。

遮光性生地の用途

  • カーテン
  • 日傘
  • テント

遮光性の生地は、光の遮断だけではなく、紫外線カット・遮熱・防水性などのさまざまな付加価値を併せ持っている生地がほとんどです。より快適に過ごすためにも、遮光性生地の魅力を味わってみてはいかがでしょうか?

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