熱中症に負けない素材選びとは?

夏になると熱中症で、毎年数万人以上の人が救急搬送されています。温暖化によって、異常なほど暑い気温を記録し、熱中症のリスクは年々増加しています。さらには、コロナ感染防止策として、マスクを着用しながら過ごす日々が続いているので、体感温度の上昇を実感しているのではないでしょうか?

今回は熱中症に負けない「清涼感のある素材選び」について紹介したいと思います。

目次

熱中症に負けない素材選び

熱中症と服装選び

熱中症は、体力面や環境も大きな要因ですが、服装も熱中症を引き起こす要因の一つになりえます。反対に言えば、服の素材を選ぶことで熱中症の対策をすることができます。服は、おしゃれの装飾要素や体を覆い隠す他にも、外的危害から守ったり、体温を調節したりと、生きていく上では欠かせない存在です。

さらに服装を見直すことで、熱中症対策以外にも環境面や健康面にもメリットを生み出すことが期待できます。

例えば、最近の電力不足の深刻化は耳にしたことがあるかと思います。夏場はクーラーなどによって消費電力が増えるので、特に電力不足が問題視されていますよね。電力不足問題は日本にとどまらず、中国でも工場の稼働停止や、有数な夜景スポットで知られている観光地でも夜の消灯が行われるなど、世界的な問題に発展しています。

涼しい素材の生地を身にまとえば、冷房の節約となり、コスト面・エネルギー面・環境面でもメリットがあるでしょう。さらに冷房により冷え過ぎると、自律神経が乱れ、身体のだるさや夏バテにも繋がります。熱中症に負けない健康的な身体作りをサポートするには、服装選びは重要です。

熱中症対策となる素材とは?

熱のこもりやすさや、衣服内のムレやすさによって、熱中症にかかる要因となりえます。通気性が高く、ムレにくい素材は、熱中症の軽減に繋がるでしょう。

リネン

リネンは、コットンの2~4倍とも言われるほど吸水性に優れた繊維です。汗をかいてもしっかり吸いとってくれるため、汗ばむ夏の衣服によく用いられます。さらに、速乾性も高いことから、汗を吸収して素早く乾燥する繊維です。

通気性がよく、放熱性も高いので、衣服の中の熱がこもらないように放出し、快適に保ってくれます。水分吸収率が高いことから、触るとひんやりとクールタッチに感じられます。リネンは、猛暑には最適な素材の一つと言えるでしょう。

コットン

一般的には、リネンには劣るものの、コットンも優れた吸収性で知られている素材です。衣料品以外にも、医療用に使用する脱脂綿や、化粧水を浸透させて使うコットンなど、その優れた吸水性で使用用途は多岐に渡ります。水分の放出性にも優れているので、吸汗発散性があるとして、直接肌に触れるインナーやTシャツなどはコットン製で作られているものが多くあります。

シルク

シルクにも優れた吸湿性と放湿性があります。汗を吸収して素早く放出するので、快適な着心地は折り紙付きです。シルクは、皮脂の吸収性もよく、油っぽい汗でも吸収して放出してくれます。熱伝導率が低いので、夏は涼しく、冬は暖かく着られるため、年間を通して活躍する素材です。

レーヨン

レーヨンは再生繊維に該当して、天然繊維の要素と合成繊維の要素を持ち合わせる繊維です。レーヨンは木材パルプを原料に作られ、コットンより高い吸水性を持っていると言われています。ただし、水分吸収率が高いゆえに、品質の安定性が欠ける点がデメリットとしてあげられます。レーヨンは、水を吸収すると縮みやすく、強度が下がる傾向があります。

吸水速乾機能生地

合成繊維は、価格や大量生産しやすい点から、衣料品の大きな割合を占める繊維です。しかし、合成繊維のほとんどは、吸湿性は持ち合わせていないので、汗を吸収しにくく、衣服内のムレやすさが懸念されます。そんな合成繊維でも、吸水速乾加工を施すことで、素早く汗を吸収して外に発散することができるので、快適な衣服環境を作ることができます。後加工によって、吸収速乾機能を付帯したり、COOLMAX®紡績時に吸収速乾を持たせるような糸形状を工夫したりとさまざまなやり方で機能を持たせることができます。

接触冷感生地

接触冷感とは、その名の通り、触れると冷たく感じる素材です。レーヨンやキュプラなどは、水分の保有率が高い生地や熱の拡散性の高い生地は、触れるとひんやりとした冷感があります。水分を吸収して拡散する際に、気化熱を発散することで、冷たく感じることができるのです。

素材の特性以外にも、後加工により、冷感機能を持たせることもできます。後加工の場合は、キシリトールなどの剤が使用されることが多いです。キシリトールガムを食べたことがある人は、キシリトールの清涼で爽快感を感じられたのではないでしょうか?キシリトールは、水分と反応する際に、熱を奪う吸熱反応が起きます。それにより、ひんやりした冷感が出るのです。

ムレやすい生地の特徴

反対にムレやすい生地の特徴とは、どのような素材なのでしょうか?

黒・濃色の服

炎天下の下や直射日光を長く浴びる場合は、服の色にも気を付けた方がいいでしょう。黒や濃色は、紫外線カットには優れた効果を発揮しますが、太陽からのエネルギーの反射率が悪く吸収してしまうので、熱がこもりやすくなります。熱中症のリスクを減らすには、白や淡色の色を着た方が、いいでしょう。

高密度な生地

密度が高くなると、通気性が下がるので、熱がこもりやすくなります。メッシュ生地などの通気性のいい組織の生地は、熱がこもらないので、パーツ使いなどの工夫がされた製品は夏に多く売り出されています。

体に張り付く生地

体に密着度が高い生地は、空気が生地と体の間に入らないため、熱がこもりやすくなります。ストレッチ性が高く、密着するような縫製スタイルの服は暑い夏には避けた方がいいでしょう。反対に、凹凸感のある素材は、空気が入り、べたつきにくい生地となります。

まとめ

POINT

熱中症と服装選び

  • 服:おしゃれの装飾要素や体を覆い隠す他にも、外的危害から守り、体温を調節する役割がある

熱中症対策となる素材

  • リネン
  • コットン
  • シルク
  • レーヨン
  • 吸水速乾機能生地
  • 接触冷感生地

ムレやすい生地の特徴

  • 黒・濃色の服
  • 高密度な生地
  • 体に張り付く生地

服装は気軽に取り入れられる熱中症対策になります。熱中症は最悪のケース、死に至る可能性のある恐ろしい病気です。熱中症に打ち勝つにも、食事・水分補給はもちろん、服装や素材選びにも注目してみてはいかがでしょうか?

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