タイプライターとは?由来や特徴とは?

「タイプライター生地」と言えば、シャツ地の定番素材の一つですよね。

万能性の高いタイプライター生地は、シャツ地以外にもさまざまな製品用途に使用されています。

今回は、「タイプライター生地」の魅力について紹介したいと思います。

目次

タイプライター生地

タイプライター生地

「タイプライター生地」とは、主にシャツ地などに使用されるコットン製の生地です。コットンを高密度で織りあげることで作られる生地を指します。ハリとコシがあり、パリッとしたほどよい硬さながらも、柔らかいコットン繊維で作られるので、独特の風合いを持ち合わせています。

タイプライター生地の由来とは?

タイプライターというと、文字を打つ機械であるタイプライターを思い浮かべませんでしたか?タイプライター生地は、この文字を打つ機械から由来して名付けられたと言われています。「タイプライター」と名付けられた由来は、諸説あるようですが、有力な話としては2つあります。

一つは、「タイプライター機械で、文字を印字するためのリボンに使用されていたこと」が由来と言われています。

もう一つの説としては、「タイプライターで文字を打てるほどに、高密度であるということ」から名付けられたと言われています。文字をきれいに載せるためには、スカスカな生地ではできないですし、どちらの由来であっても、タイプライター生地が高密度で丈夫な生地であることから命名されたことが想像できます。

「ローン」「ブロード」との違いとは?

似たようなコットン製の生地でよく比較されるのは、「ローン」や「ブロード」があります。タイプライターと同様に、シャツ地などに使用されることが多いことから、よく混同されることがある生地です。

ローン

ローンは、コットンの平織組織で、細めの糸を使用した薄くて透け感のある生地です。コットンとしては、細めの糸である60~80番手のコットン糸で織られることが多く、やや粗めに製織されることが特徴です。密度も甘いので、柔らかく透け感が強いことが特徴の生地です。高密度で作られるタイプライターと比較すると、ハリや透け感は異なるので、ローンとタイプライターは見分けやすいかと思います。

「ローン」の由来は、フランス北部の町である「Laon」が、この生地の発祥であることから名付けられています。Laon地区では、元々はリネンを使用して作られていましたが、現在ではコットンで作られる「コットン・ローン」が主流となっています。

ブロード

ブロードは、ローンと比較すると透け感は少なく、ハリはありますが、タイプライターと比較すると密度は甘めの生地です。ブロードは、ポプリンとも呼ばれることがあり、ヨーロッパ圏では「ポプリン」、アメリカや日本では「ブロード」と呼ぶことが多いです。

ブロードは、ハリ感以外にも横方向に細かい畝があることが特徴です。ブロードは経糸に比べて緯糸は2倍近い太さの糸が使用されます。そのため、横方向にボーダー調の畝が現れます。柔らかさと光沢感があり、シャツ地としても人気の生地です。

タイプライター生地の特徴

丈夫で耐久性が高い

タイプライター生地は、薄いながらも丈夫で強度が高い生地です。ストレッチ性のない生地だと強く伸ばした時に生地が破れないか心配になりますが、タイプライター生地は強度も兼ね備えているので、安心して使用することができます。

ハリがある

しっかりと密度が入っている分、パリッとしたハリのある生地に仕上がります。透け感もなくしっかりとハリがあるので、安っぽさがなくビジネスなどのフォーマルな場面でも好印象を与えてくれる生地です。ハリ感は強いものの、コットン自体の糸は柔らかいので、硬すぎることもなく独特の風合いがあります。

薄くて軽い

しっかりと密度が混んでいるので、ローンなどと比較するとある程度の重みはあります。しかし、細番手のコットン糸を使用しているので、薄さと軽さも持ち合わせている生地です。密度は混んでいますが、薄いので、夏でも活躍する生地です。

ナチュラルなシワ感がある

ペーパーライクのような生地でもあるタイプライターは、ナチュラルなシワ感も特徴の一つです。シワ感を活かして、少しラフな着こなしもすることができるので、カジュアルにもフォーマルにも使い分けることができます。

吸湿性・放湿性に優れている

タイプライターは、原料であるコットンの特徴によって吸湿性の優れた生地に仕上がります。汗を吸収して、外にムレを放湿してくれるので、生地が肌にべったり張り付くような不快さはありません。

プリントとも相性がいい

タイプライター生地の由来として考えられている通り、かつてはタイプライター機の文字を載せられるほどの密度の高さがあります。目が詰まっている分、プリントの仕上がりもキレイに仕上がります。スカスカな生地だと、プリントのインクが載りづらかったり、細かい柄が再現しにくいこともあります。

シーンを選ばない万能素材

フォーマルからカジュアルまで幅広い用途に使用することができます。薄さもありながら、ハリもあるので、定番のシャツ地以外にもブラウスやパンツ、アウターなどの多くの製品に使うことができます。ナチュラルなコットンの風合いもあるので、着心地もよく、機能面・着心地ともに優れており、万人受けする生地ともいえるでしょう。

洗濯するとシワになりやすい

コットンはシワになりやすい繊維です。100%コットン製で作られている場合は、洗濯後などにはシワに注意が必要です。ラフな印象に見せたい場合は、洗いざらしのナチュラルなこなれスタイルを楽しんでみてもいいかもしれません。

しっかりとした印象に見せたい場合は、少し水分を入れながらアイロンをするとキレイに伸ばすことができるでしょう。アイロン掛けが手間な場合は、100%天然繊維ではなくシワになりにくい合成繊維やポリウレタンなどのストレッチ性のある繊維と組み合わせた生地選びをすることがおすすめです。

まとめ

POINT

タイプライター生地

  • シャツ地などに使用されるコットン製の生地
  • コットンを高密度で織りあげることで作られる生地

タイプライター生地の由来

  • タイプライター機械で、文字を印字するためのリボンに使用されていたこと
  • タイプライターで文字を打てるほどに、高密度であるということ

「ローン」「ブロード」との違い

  • ローン: コットンの平織組織で、細めの糸を使用した薄くて透け感のある生地
  • ブロード:ローンと比較すると透け感は少なく、ハリはありますが、タイプライターと比較すると密度は甘めの生地。横畝が見えることが特徴

タイプライター生地の特徴

  • 丈夫で耐久性が高い
  • ハリがある
  • 薄くて軽い
  • ナチュラルなシワ感がある
  • 吸湿性・放湿性に優れている
  • プリントとも相性がいい
  • シーンを選ばない万能素材
  • 洗濯するとシワになりやすい

タイプライター生地は、癖のない生地で取り扱いしやすい生地です。ある程度のハリがあるので、縫製も比較的にしやすい生地でしょう。ぜひ一度、手にとってタイプライター生地の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

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