スーツの生地を選ぶポイントは?生地の特徴と選び方を解説

スーツを選ぶときには、着ていくシーンや頻度など、TPOに合わせて生地の種類や色、デザインを選びましょう。

今回は、スーツで特によく選ばれる生地の種類について解説します。目的に合わせた素材を選ぶことで、お客様一人ひとりにより合ったスーツ選びができるでしょう。

また、生地を選ぶときのポイントについても合わせてご紹介します。

目次

素材別の性質や特徴

スーツの生地に使われている素材は数多くあります。ここでは、特によく選ばれている6種類の素材について、特徴を解説します。

素材ごとに、着る季節や場面が変化するため、目的に合わせた生地選びをしましょう。

スーツの基本|ウール

スーツの素材として、もっとも基本的な素材が、ウール(羊の毛)です。

ウールの種類次第で値段の幅が広く、メリノ種・コリデール種・ロムニー種などに分かれます。

ウールがスーツ素材としてよく選ばれる理由は、夏は通気性があり、冬は暖かく着られる素材であるため、季節を問わず重宝されます。一年を通して長い期間、着用することができます。

また、しみの吸着を防ぐ天然の防護外層があり、汚れにくい素材です。

そのため、ビジネススーツなど日常的に着用されるスーツに最適な素材の一つです。

春夏用では、細番手の梳毛糸使いのトロピカル組織(平織)などがサマーウールと呼ばれ、人気です。また秋冬用では、紡毛糸や梳毛紡毛の糸使いの綾織の生地に縮絨加工をしてウォーム感を出したサキソニーフラノが定番素材になっています。

保温性に優れている|カシミヤ

カシミヤは、保温性が非常に高い素材です。カシミヤ山羊から採取されます。肌触りが優しい点も特徴のひとつで、非常に柔らかい素材のスーツができます。

また、保温性の高さが特徴で、秋・冬用のスーツをあつらえようと考えている方におすすめの素材です。

カシミヤ山羊は希少性が高く高級な生地のため、高値で取引されます。また、動物性素材のため、適切な管理をしないと虫食いの被害が出ます。

生地によっては、ウール素材と混ぜて保温性を高める役割もしている素材です。

カジュアルなシーンで活躍する|コットン

コットン(綿)でできたスーツ生地は、カジュアルなシーンで選ばれる素材です。

光沢感が少なく手触りもよいのが特徴です。カジュアルシーンでの着用をおすすめできる素材です。

特に、トレンドによっては、起毛素材であるコットンベルベットが秋冬のトレンドアイテムになることもしばしばあります。

デメリットは縮みやすい・黄ばみやすいところもあるため、取り扱いは慎重に行いましょう。

涼やかに着用できる|リネン・ラミー(麻)

リネン・ラミー(麻)素材も、カジュアルなシーンで活躍する素材です。通気性がよく、肌に密着しづらい素材なのが特徴です。盛夏向けの素材として人気があります。

リネン独特のツヤ感があり、他のスーツ素材とは異なる風合いを楽しめます。

シワがつきやすい点で敬遠される場合もありますが、このシワ感をファッションとして楽しんで着るというファンも多い素材です。

光沢感が強い|モヘヤ

モヘヤはアンゴラヤギの毛から作られる素材です。モヘアと記載されていることも多いですが、家庭用品品質表示法ではモヘヤと記載する必要があります。

通気性が高く光沢感もあるため、幅広いシーンで活躍します。季節としては、主に春・夏がおすすめ。通気性がありながら、保温性もあるため、着る方の体質次第で着る季節に幅がある素材です。手触りのよさや高級感から、オーダースーツの素材として選ばれることが多く人気もあります。特に高品質なモヘヤはトロフィーモヘヤと呼ばれています。

高級感あふれる|シルク

シルクは、蚕の繭から取れる糸を使った素材です。吸湿性・保温性に加えて放湿性も優れており、非常に機能的な素材です。強い光沢を持つため、フォーマルな場面で活躍します。

希少価値が高いため、シルクのみで作られている生地は価格が高く設定される高級生地です。

機能性・光沢感をスーツに取り入れるために、他の繊維と混ぜて作られている生地も多くあります。シルクのスーツは、こまめなお手入れが必要です。セルフメンテナンスだけではなく、専門業者のお手入れを定期的に行いましょう。

扱いやすく機能的|ポリエステル

世界中で一番生産量が多い繊維はポリエステルになります。従来から、ポリエステルとレーヨンを混紡したT/Rという素材がウールの代用素材として、広く使われてきました。近年は、さらに扱いやすいイージーケア性、またUVカットストレッチ撥水など用途に合わせて、様々な機能を持った糸が開発され、ポリエステルのスーツが増えています。

ここ数年は特に、ウールの糸値が高騰しているせいもあり、ウールの代替えとして使えるウールライクポリエステルの新商品が多く開発されています。

裏地で差がつくスーツ

ここまでスーツ用の生地について解説してきました。しかし、スーツは多くのパーツからできています。表生地が一番面積も多く、重要なパーツであることは言うまでもないですが、裏地もスーツの大きな要素となっています。

キュプラ裏地

「キュプラ」は高純度の木材パルプや、コットンリンターと呼ばれる綿の実の種子の表面に付いている産毛のような短い繊維を原料として作られる繊維です。「滑りがよい」・「接触冷感がある」・「吸湿性・放湿性がある」 「静電気が起きにくい」ととても裏地に向いている生地となっています。富士吉田産地は、キュプラのジャカードの産地となっており、世界中の一流メゾンからオーダーを請けています。

ポリエステル裏地

ポリエステルはコストパフォーマンスが高い素材のため、裏地にもよく使われています。また昇華転写インクジェットプリントなどの加工がしやすいため、プリントしたり、意匠素材もよく使われています。

アニメのキャラクターなどをポリエステルタフタなどの裏地にプリントしたものが痛スーツなどと呼ばれ、人気を博しましたがこのポリエステルの加工のしやすさを利用したものです。

まとめ

スーツの素材としてよく扱われる生地の特徴を徹底解説しました。目的や好みに合わせて素材を選ぶことで、より自分に合ったスーツを着用できます。

生産地ごとの特徴やおすすめの季節を知って、長く付き合えるスーツを作りましょう。

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